こんにちは!
百秀武道具店のウガ店長です。
やってますかぁ、うぉおおお!
今日は剣道が上手になる人の、
「3つの共通点」をお話します。
テクニックとか、技の稽古は後まわしにしてでも
今日これから話す3つのポイントをやった方が
上達が早いのは間違いないです。
小学生も、中学生も、高校生も、大人もみんなにとって大事。
しかも昇級審査も、昇段審査も、試合も全部対応してます。
っていうくらい剣道では大切な
基本の中の基本をお話します。
今日の動画の内容もいつもの全日本剣道連盟の
「剣道指導要領」を参考にしています。
もうこれが基本。
今日もできるだけ分かりやすく説明するので
ぜひ最後までご覧ください!
店長小話 ある中学剣道部の指導者、A先生の話。
ついこの間、実際にあった話です。
私は武道具店をやっているので、
春先、5月のゴールデンウィークの頃には
地元の中学の剣道部に
新入生の剣道具を合わせに行きます。
ところがだいぶ遅めの7月頃になって
A先生からTELをいただき、
「ウガさんのところで、今年の1年生の剣道具を揃えたいんだ。。」
と連絡がありました。
私は、
「あれ?ちょっと時期が遅めだなぁ。もう新入生のシーズンが終わっているのになぁ」
と思いながら、部活動に顔出しました。
7月なので灼熱の真夏の武道館、
A先生は開口一番、
「ウガさん、今年の1年生、この子達な、もう「剣道基本技稽古法」出来とるからね。
これやっとくと、後が早いきんなぁ!」
と言いました。
ガーン。
これまで大きな勘違いをしてました。
私は、「木刀による基本技稽古法」って
もう防具を着けて剣道の経験がある人が
「級審査の前に覚えるもの」と思い込んでいたからです。
それは大間違いです。
だって考えてもみてください。
剣道を始めてまだ1ヶ月、2ヶ月、
そりゃ真新しい剣道具を着けれたら嬉しいでしょう。
でもね、必ず防具を着けた段階で悪い癖がでます。
もう少しして、返し技やすり上げ技、出ばな技などの技の稽古を始めるときも
ほとんどの人が防具を着けてから習得しようとします。
でも防具着けてると悪いクセが出て、上手く打てないですよね?
どうしたって力任せな打ちになってしまう。
打突したときの姿勢もくずれて、
残心もおろそかになりがちです。
そう、「順番が逆だった」のです。
剣道具をつける前に、A先生がやってるように
徹底的に「剣道基本技稽古法」を習得しておけば
剣道具を着けた後も、技の稽古も、非常にスムーズに進むと思いませんか?
教えてくれ!最初に一体何をすればいい?
何から始めたらいいか分からない人、
剣道が上達する人に共通する
3つのポイントあります。
この3つを意識するだけで、
上達のスピードは瀑上がりします!
ではさっそくひとつめのポイントから。
ポイント① とにかくまずは「竹刀の握り方」
ポイントの1つめは「竹刀の握り方」です。超超大事。
剣道って竹刀の正しい握り方ができた人から順番に上達していくんですよ。
そしてみんながやりたい「スパーン!」という強くてキレのある打ちができるようになります。
逆に竹刀の握り方が悪いと、
打突がブレて、腕に力が入ってしまい、いつまでたっても上達しません。
確認
正しい竹刀の握り方は、
・左手で竹刀の柄の一番下を握る
・両手とも上から握る(Vの字)。
・両手とも小指、薬指を占める、中指は軽くしめて、人指し指と親指は軽く添えるくらい
・右手はつばの下に指1〜2本くらいの隙間をあける。
・分かりやすく言うと、左手は傘を持つような手。
ここまでは基本ね。
よくある間違い① 竹刀を強くにぎりすぎてる
「竹刀を早く振りたいから竹刀はギュッと握るべき」って思うでしょ?
でもそれ、逆効果です。
強く握るほど、振りは遅くなります。
私はこの事に気がつくのにたぶん20年以上かかりました。
最初から気がつけばどんなに良かったか。
先生は何度も教えてくれた。
でも私が先生の言う事をずっと聞いてこなかった。
自分はちゃんとやってるのに
なんで先生が注意してくるのか
まったく分からなかった。
竹刀はね、腕も肩も力を抜いたほうが早く振れる。
もう最初はほんとに、すっぽ抜けそうなくらいのイメージ。
小指と薬指、中指だけキュッと締めておくのを忘れずにね。
よくある間違い② 振りかぶったときに握りがダメになる
構えてるときは多くの人が正しい竹刀の握りは出来るんです。
だって自分の目で見えるから。
でもね、振りかぶった時握りがおかしくなる。
振りかぶってるときって自分で竹刀が見えないでしょ?
その時に竹刀の握りがダメになる!
コツは
構えた時に一度竹刀を握る形を決めたらずっとこの形でやる。
構えたときも、振りかぶったときも、振り下ろしたときも同じ握りね。
パカパカ握り直さない!
まずは竹刀の握り方が、超超大切な、最初の大事なポイント!
直し方
竹刀は柄が丸いのでわかりにくい人は、
木刀を握ってみよう。
木刀で剣道基本技稽古法を稽古すると竹刀の握りも良くなるよ。
ポイント② あなたが思ってるより姿勢が大事
あなたが思ってるより「姿勢」が大事です。
なぜなら「良い姿勢」こそが「構え」のもとになるから。
だから、
・姿勢が良い人→構えが強い→剣道が強い
・姿勢が悪い人→構えが弱い→剣道が弱い
そもそも姿勢が悪いとそれだけで
スムーズな「足さばき」が絶対に出来ないしね。
確認
姿勢の基本は、
・背筋を伸ばして立ってアゴを引く。もうそれだけで強そう
・肩を落として背筋を伸ばす
・目線はまっすぐ相手の目を中心に身体全体をみる
足の基本は
・両足ともつま先は前に向ける
・足幅は握りこぶし分くらい
・前後は右足のかかとに、左足のつま先
よくある失敗① 打ちたくて、打ちたくて、身体が前かがみになる
前かがみになると体重バランスがおかしくなって足さばきが悪くなる。
そして継ぎ足の原因にもなる。
上半身は常にまっすぐ、まっすぐ、アゴ引いて。
よくある失敗② 剣道の足をすぐ忘れちゃう。
これも姿勢と関係しますが、
剣道をやってる間はずーっと、
良い姿勢と剣道の足をキープする必要があります。
ところが多くの人が気が抜けてふつーの足になっちゃう。
とくに打った後!ここは要チェックです。
なんで剣道の足を忘れてフツーの足になるかというと、
剣道の足って慣れるまでは疲れるからなんです。
最初は動きにくいと思うけどなれるまでの我慢です。
たぶんみんなはシュッ!!シュッ!って素早い動きがやりたいんだと思う。
だとしたら絶対これ。
一日も早く剣道の姿勢と足さばきを意識してほしい。
直し方
剣道具を身につけると姿勢が悪くなる人、
剣道の足さばきをすぐに忘れちゃう人は
剣道具を着けない「木刀による基本技稽古法」で
構えた時、打った時の姿勢、剣道の足づかいを確認しよう!
ポイント③ これが答えだ「気剣体の一致」
これから打ちが1本になる秘密をお話します。
剣道では、ただ当てればいいわけじゃありません。
確認
一本になる打ちって
「気(声)、剣(竹刀の打突)、体(足の踏み込み)」が同時にビシッと合ってること。
このことを「気剣体の一致」といいます。
いい?
・声「メン!」
・打ち「バシッ!」
・足「ドンッ!」
の3つを合わせるのね。
よくある間違い 手と足が合わない
よくある間違いが打つ時に「手と足が合わない」やつね。
初心者のほとんどが手より足が先についちゃう。
直し方
すごく大きなテーマなので
Youtubeのビデオ撮ってます。
このビデオを見てください。

■気剣体の一致」がすべてなのだ!
https://youtu.be/ImrYKcI5clU?si=bFQ1iF8OJSvHg31s
そして実際に気剣体の一致を稽古するなら
木刀による基本技稽古法がおすすめ。
打つ時に、声、打ち、足の引き付けを合わせて
一拍子の打ちができるように稽古しよう!
まとめ
ということでまとめです。
剣道が上手な人の3つの共通点は…
1つ目、竹刀の握り方
2つ目、姿勢
3つ目、気剣体の一致
でした。
僕が今、もう一度剣道を始めるとしたら、
真っ先にこの3つを意識して稽古します。
そして感のいい人ならもう気がついたかもしれないけど、
直し方って全部、剣道基本技稽古法が役に立ってたよね!
じゃぁここで、最初に話したA先生の話を思い出してみよう。
中学生の新入部員が剣道具を身につける前にA先生が、
1年生に剣道具を付ける前に
徹底的に教えたのは「剣道基本技稽古法」でした。
その時にA先生が「このほうが後で早いきんな!」と言った意味が
今なら分かると思います!
以上が、「剣道が上手くなる人の共通点3つ」のお話でした。
僕の動画では、このように小さい階段を少しづつステップアップ
していけるような動画を配信しています。
今日もご覧いただいてありがとうございました!
またいつかお会いできる日を〜
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