手刺し防具の欠点

7.職人の仕事の都合で仕上がり時期が前後します。

「なんで順番通りに仕上がってこないんだ!」

そう思うのは当然です。

スマホであれ、車であれ、機械製品、工業製品なら製作順にちゃんと仕上がってきます。

ただ、手刺し防具はそうはいきません。

例えば胴台の漆塗りひとつとっても、

「冬場は漆が乾かないので長めに時間がかかる。」

「漆を塗る色の調合の都合で、何枚かまとめて塗りたい。」

「細かい仕事は気分が一番時間帯に進めてたい。」

「今、仕事が混んでいる。」

いろんな思惑で仕事の仕上がりが前後することがあります。

手作りなので仕上がり時期が前後して普通です。

ひとつ大切な事を言います。

職人仕事は急がせるとろくなことがありません。

職人だって人間です。

職人を急かすことはやっつけ仕事になって、仕上がりが雑になるからです。

私は職人に、あなたの手刺し防具を

やっつけ仕事で、布団を刺して欲しくないです。

やっつけ仕事で、竹刀操作を左右する甲手頭を作って欲しくないです。

やっつけ仕事で、胴台に漆を塗ってほしくないです。

大工さんに家を建ててもらうとき、

「喜んでください!突貫工事で徹夜したら1週間で家が建ちました」

って言われるようなもんです。

そんな家に愛着が湧くはずがありません。

剣道具だって同じ。

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