新卒である有名武道具店に就職したAくんが
先輩と一緒に当店に遊びに来ました。
「最近どうだい?」僕が聞くと
Aくん「忙しすぎて死にそうです。。。ブラック企業です」
と言ってたのを今でも覚えています。
ウガ「でも沢山売れるならよかったじゃん!若いうちは大変だけど、お客さんも喜んでるよ」
というと、
Aくんの先輩「いいえ、違うんです。この間は私一人で15分で5人のお客さん計測と打ち合わせをさせられました。」
「15分で5人打ち合わせ??ありえなくない?」
Aくんの先輩は、5人のお客さんを同じ部屋に集めて、
流れ作業で一気に計測したと言ってました。。。。
お客様1人あたり、たった3分の打ち合わせ時間、
驚くことにこれがこのお店の方針。
大量販売するってこういうことなんです。
もちろん繁忙期の話でしょうが、当店は一人の打ち合わせに1時間は最低かけますので雲泥の差。まあ満足できる打ち合わせは出来てないと思います。
その後どうなったか。
Aくんの先輩は、お店を去りました。
理不尽な上司に毎日叱られ続け、鬱寸前での退社でした。
追うようにAくんもその2ヶ月後に退社しました。
Aくんや先輩だけではありません。
離職率が高い。残業代も未だに出ない。
私の知り合いの剣道具の職人もそのお店から離れました。
もちろんこのようなお店は少ないですが、
お客様、従業員、職人、を大切にしないお店のこれが現実です。
いくら有名店でも、一体そのようなお店からどんな立派な剣道具が買えるというのでしょうか。